2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
◦田植終へのうふ田水を手に掬う (たうえおえのうふたみずをてにすくう)
◦たかんなの夕闇疾し峠かな (たかんなのゆうやみはやしとうげかな)
◦日覆にこころ変わりや青葡萄 (ひおおいにこころがわりやあおぶどう)
◦旅終へて喉越しのほし夏料理 (たびおえてのどごしのほしなつりょうり)
◦サングラスかけて心を見せぬなり (サングラスかけてこころをみせぬなり)
◦田水張る男は山の色と化す (たみずはるおとこはやまのいろとかす)
◦背から来てなほ低く行く親燕 (せからきてなほひくくいくおやつばめ)
◦麦の秋麦が乞うるか雨となる (むぎのあきむぎがこうるかあめとなる)
◦朝刊の音たてて来て明易し (ちょうかんのおとたててきてあけやすし)
◦ぬっと出た顔が訝る青簾 (ぬっとでたかおがいぶかるあおすだれ)
◦青空の神の切り絵や槐咲く (あおぞらのかみのきりえやえんじゅさく)
◦新じゃがに不揃いのまま聖母月 (しんじゃがにふぞろいのまませいぼづき)
◦教室に児を叱る声栗の花 (きょうしつにこをしかるこえくりのはな)
◦柿若葉一草庵に句会あり (かきわかばいっそうあんにくかいあり)
◦初がつを須崎の沖を背負い来る (はつがつをすざきのおきをせおいくる) イギリス4日目 湖水地方 ③ 湖水地方では、トーマスの蒸気機関車に乗りました。ツヤツヤに輝いた石炭をたいて、真っ黒な煙を出しながら30分ほど川沿いの林の中を走ってウィンダミア…
◦ひとり居の二階の窓の衣紋竹 (ひとりいのにかいのまどのえもんだけ) イギリス3日目 スコットランドの首都エジンバラ ② エジンバラ城、ホーリールード宮殿、それからカールトンヒルに上がってスコットランドの美しい景観を楽しみました。 エジンバラ城は…
◦雨蛙夜ごと来て鳴く縁かな (あまがえるよごときてなくえにしかな) イギリス旅行2日目 飛行機は途中ドーハで乗り換えて、マンチェスター空港へはPM2時過ぎに到着です。 バスにてスコットランド.グラスゴーへ ① イギリスへの空の旅は遠かった、という印象…
◦しおかぜの車窓は備中藺草立つ (しおかぜのしゃそうはびっちゅういぐさたつ) イギリス旅行出発日 JRにて関空へ 空港内の両替店にて ポンドに両替 1ポンド—約140円
◦旅の荷を半分にして夏来る (たびのにをはんぶんにしてなつきたる)
◦文机や父母から遠く夏薊 (ふづくえやふぼからとおくなつあざみ) 昌利さんへ
◦引っ越しを梅酒かかへてバスに乗る (ひっこしをうめしゅかかへてバスにのる) 加奈子へ
◦瓜刻む音に合わせて漁船行く (うりきざむおとにあわせてぎょせんいく)
◦聖書もて村境行く夏帽子 (せいしょもてむらざかいいくなつぼうし)
◦清浄と菜殻火の野の暮なずむ (しょうじょうとながらびのののくれなずむ)
◦山繭の薄緑なる眠りかな (やままゆのうすみどりなるねむりかな) 孫の弦へ
◦傘雨忌やスカイツリーの山背吹く (さんうきやスカイツリーのやませふく)
◦柏餅葉守の神を見し夜かな (かしわもちはもりのかみをみしよかな)
◦ハンモック原子炉きゆる海の見ゆ (ハンモックげんしろきゆるうみのみゆ)
◦溝浚え鮒すくい上げ気負ひ立つ (みぞさらえふなすくいあげきおいたつ)
◦初夏や蝶に漲る力かな (はつなつやちょうにみなぎるちからかな)